2007年01月29日

マタギの心

マタギというものは山を歩いて、常に自然と言うものを見てきたんだよな。誰に頼まれたわけじゃない。俺は自分の生きかたとしてマタギをはじめたからな・・・だから、俺達マタギはね、欲というものを本当に諌める力を持たないとダメなんだ。これは自然の中ではとても大事なことなんだ。人間と言うものは欲そのものだからな。その欲に振り回されて、欲に溺れてしまうからな。それを諌める力というものが無ければ、自然の中で生きてはいけないって事を、マタギはまず学ぶ。先輩達からも山からも学ぶ。それが出来ないと、村は続いていかない、これ本当なんだよ。あんた達若い人には、分かるか分からないかわからんが、本当なんだ。自然は無限じゃないんだよ。

 特に今の時代というのは、山の木をドンドン伐採するでしょ?国有林でも何でも雑木のまま放っておけばいいのに、それをわざわざ金と手間をかけて伐採して二束三文にしかならねぇような杉ばかり植えるんだものなぁ。それにあれだね、今はスキー場だとかなんとかで山でも海でも、やたらと手をかけていじくるもんな。冗談じゃないよ!俺達人間の遊ぶところを作るよりも、動物だの鳥だのが遊べるところを、いっぱい作ってやったほうがいいに決まってる。そういう場所なら、一銭もかからねぇ。放っておけばそうなるものさ。とにかく阿仁でも、もう昔のような形での猟はできなくなってしまった。山の獣も育てながら、増えた分を分けてもらうという形にしていかないと、続かないさ。もっともマタギというのは、そういうことをうるさく言ってきたんだけども・・・
タグ:マタギ
posted by yutanpe at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北の思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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